一般社団法人 パソコン3R推進協会

平成26年度の使用済パソコンの回収再資源化実績は862千台
平成27年6月22日

一般社団法人 パソコン3R推進協会の会員企業が、平成26年度に回収した使用済パソコン (表示装置を含む。以下同じ。)は、表1のとおり前年度比96.6%の862千台となりました。

このうち、家庭から回収したパソコン(以下、家庭系パソコンという。)は前年度比101.9% の483千台と前年度を若干上回りましたが、法人から回収したパソコン(以下、事業系パソコンという。)は前年度比90.5%の379千台で、前年度を10%近く下回りました。

平成25年度は、WindowsXPサポートの終了や消費税増税の影響による買い替えの促進に伴い大幅な排出増がありましたが、平成26年度は、これらの影響がなくなった反動で減少したものと思われます。

なお、家庭系パソコンのうち、リサイクルのための回収量は前年度比102.4%の461千台でしたが、製品リユースのための回収量は前年度比93.4%の22千台に止まりました。
一方、事業系パソコンについては、リサイクルのための回収量は前年度比83.6%の258千台に止まりましたが、製品リユースのための回収量は前年度比110.1%の121千台となっています。

(カッコ内の数値は前年度比%)
表1
リサイクル
(再資源化処理)
製品リユース 回収合計
家庭から廃棄されたパソコン
(家庭系パソコン)
461千台
(102.4%)
22千台
(93.4%)
483千台
(101.9%)
法人から廃棄されたパソコン
(事業系パソコン)
258千台
(83.6%)
121千台
(110.1%)
379千台
(90.5%)
 合計 719千台
(94.7%)
143千台
(107.2%)
862千台
(96.6%)


リサイクルのために回収されたパソコンを製品カテゴリー別にみると、表2のとおり、家庭系パソコン本体合計では、デスクトップ型パソコン本体の減をノートブック型パソコンの増がカバーし、前年度を5%上回りました。一方、事業系パソコン本体では、デスクトップ型パソコン本体、ノートブック型パソコンともに前年度を下回りました。

表示装置においては、家庭系パソコンでは液晶式表示装置(液晶ディスプレイ)は前年度を上回ったものの、ブラウン管式表示装置(CRTディスプレイ)の減が大きく、表示装置合計では前年度実績を若干下回りました。また、事業系パソコンでは、液晶式表示装置も前年度実績を下回り、表示装置合計でも前年度から10%弱の減となりました。

(カッコ内の数値は前年度比%)
表2
  家庭系パソコン 事業系パソコン 合計
台数 重量 台数 重量 台数 重量
デスクトップ型
パソコン本体
123千台
(98.0%)
1,346トン
(97.1%)
107千台
(83.6%)
1,083トン
(82.9%)
230千台
(90.7%)
2,429トン
(90.2%)
ノートブック型パソコン 165千台
(110.5%)
562トン
(120.8%)
77千台
(77.5%)
263トン
(83.7%)
242千台
(97.3%)
825トン
(105.8%)
パソコン本体合計 288千台
(105.1%)
1,908トン
(103.4%)
184千台
(81.1%)
1,346トン
(83.0%)
472千台
(94.2%)
3,254トン
(93.9%)
ブラウン管式表示装置 29千台
(79.7%)
478トン
(78.4%)
11千台
(94.9%)
174トン
(92.2%)
40千台
(83.6%)
652トン
(81.6%)
液晶式表示装置 144千台
(103.6%)
1,305トン
(103.7%)
63千台
(90.3%)
377トン
(82.3%)
207千台
(99.2%)
1,682トン
(97.9%)
表示装置合計 173千台
(98.9%)
1,783トン
(95.5%)
74千台
(90.2%)
551トン
(85.0%)
247千台
(96.1%)
2,334トン
(92.8%)
合計 461千台
(102.7%)
3,691トン
(99.4%)
258千台
(83.5%)
1,897トン
(83.6%)
719千台
(94.9%)
5,588トン
(93.4%)

 

最後に再資源化実績を見ると、いずれのカテゴリーにおいても、平成26年度における資源再利用率は、表3のとおり、法定目標値を達成しました。

なお、事業系パソコンの資源再利用率が家庭系パソコンを上回っていますが、これは、家庭系から廃棄されるパソコンは一般に年次が古く、中古再生部品または資源として再利用することが難しい製品が多いことによるものです。

(カッコ内の数値は前年度比%)
表3
  家庭系パソコン 事業系パソコン 合計 資源再利用率
(法定目標値)
資源再利用量 資源再利用率 資源再利用量 資源再利用率 資源再利用量 資源再利用率
デスクトップ型
パソコン本体
977トン
(93.2%)
72.6% 914トン
(82.9%)
84.4% 1,891トン
(87.9%)
77.9% 50%
ノートブック型パソコン 317トン
(121.3%)
56.5% 185トン
(89.9%)
70.0% 502トン
(107.2%)
60.8% 20%
ブラウン管式表示装置 331トン
(78.7%)
69.3% 137トン
(94.2%)
78.4% 468トン
(82.7%)
71.7% 55%
液晶式表示装置 947トン
(102.4%)
72.6% 311トン
(82.6%)
82.4% 1,258トン
(97.8%)
74.8% 55%
合計 2,572トン
(96.9%)
- 1,547トン
(85.3%)
- 4,119トン
(92.2%)
- -

なお、会員企業各社の使用済パソコンの回収及び再資源化実績については、各社のホームページで公表しておりますが、当協会の下記ページからアクセスできます。



以上

  • 注)回収再資源化実績には、平成26年度の当協会会員企業50社および日本アイ・ビー・エム(株)の実績、並びに当協会による義務者不存在パソコンの自主回収実績を含んでいます。
  • 注)資源再利用率の詳細については、当協会ホームページをご参照ください。

※本件についてのお問い合わせは、当協会 神田までお願いします(TEL: 03-5282-7820)。

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