社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA:会長=谷口一郎・三菱電機会長)では、「PCグリーンラベル制度」を策定し、昨年10月より制度の運用を実施しておりますが、本制度では、製品審査基準を毎年見直すこととしており、学識経験者等を中心に構成する「PCグリーンラベル審査基準審議委員会(委員長:慶應大学教授・石谷久氏)」における慎重な審議を経て、この度「PCグリーンラベル実施要領(2002年度版)」をとりまとめました。本年7月1日より、この新しい実施要領にもとづいて運用していく予定です。 「PCグリーンラベル制度」は、3R(リデュース、リユース、リサイクル)にも配慮した環境に対するパソコンの包括的取り組みを表現するもので、次の3つのコンセプトから構成されています。
本制度は、JEITAとして独自に環境基準を設定したもので、本制度の製品審査基準をクリアしたパソコン及びディスプレイ装置のカタログ等には「PCグリーンラベルロゴマーク」が表示されています。特に、PCグリーンラベルの製品審査基準をクリアした製品は、グリーン購入法における判断の基準もクリアしているため、ユーザが環境配慮型パソコンを購入する際の選択の目安として高い評価を得ております。
今回の改訂では、基準項目におけるあいまいな表現の是正を目的に化学物質の使用に関する定義の見直しを行いました。「PCグリーンラベル制度」の概要や2002年度版の基準項目の詳細につきましては、JEITA「パソコン3R」Webサイトhttp://it.jeita.or.jp/perinfo/pcgreen/ をご参照下さい。 なお、本制度では、既に20社が企業審査基準に合格しています。制度がスタートした昨年10月から本年5月末までに、パソコンについては13社から257機種1029モデルが「PCグリーンラベル適合製品」として発売されています。これは、この期間に国内に出荷されたパソコンの総出荷台数の約65%程度を占めるものとJEITAでは推計しています。同様にディスプレイについては8社から85機種90モデルが発売されています。 JEITAでは、企業審査基準を合格した企業各社に対し「PCグリーンラベル適合製品」を一層増加させるよう要請するとともに、パンフレットを作成して企業、中央省庁、地方自治体等に配付するなど、本制度の更なる普及・啓発に努めていく所存です。