一般社団法人 パソコン3R推進協会の会員企業が、平成25年度に回収した使用済パソコン (表示装置を含む。以下同じ。)は、表1のとおり前年度比105.9%の893千台となりました。
このうち、家庭から回収したパソコン(以下、家庭系パソコンという。)は前年度比106.8% の474千台、法人から回収したパソコン(以下、事業系パソコンという。)も前年比105.5%の419千台で、ともに前年度を上回りました。
なお、家庭系パソコンは、リサイクルのための回収量は前年度比106.8%の450千台となり ましたが、製品リユースのための回収量は前年度比95.7%の24千台となりました。 一方、事業系パソコンは、リサイクルのための回収量が前年度比101.8%の309千台、製品 リユースのための回収量は前年度比117.5%の110千台となり、ともに前年度を上回りました。
パソコンのリサイクル制度が開始して10年が経過し、会員企業による地道な普及啓発活動により、パソコンのメーカ回収がようやく根付いてきたことに加え、WindowsXPサポートの終了や消費税 増税の影響による買い替えの促進がこのような結果に結びついたと思われます。
リサイクル (再資源化処理) |
製品リユース | 回収合計 | |
家庭から廃棄されたパソコン (家庭系パソコン) |
450千台 (106.6%) |
24千台 (95.7.%) |
474千台 (106.2%) |
法人から廃棄されたパソコン (事業系パソコン) |
309千台 (101.8%) |
110千台 (117.5%) |
419千台 (105.5%) |
合計 | 759千台 (104.7%) |
134千台 (112.9%) |
893千台 (105.9%) |
リサイクルのために回収されたパソコンを製品カテゴリー別にみると、表2のとおり、パソコン本体合計では、デスクトップ型パソコン本体の減をノートブック型パソコンの増がカバーし、家庭系パソコン、事業系パソコンともに前年度から7%強前年度を上回りました。
これに対し表示装置においては、家庭系パソコンではブラウン管式表示装置(CRTディスプレイ)の減を液晶式表示装置(液晶ディスプレイ)の増がカバーし、表示装置合計では5%強前年度を上回りましたが、事業系パソコンでは、液晶式表示装置も前年度実績を若干下回り、表示装置合計では前年度から10%強の減となりました。
家庭系パソコン | 事業系パソコン | 合計 | ||||
台数 | 重量 | 台数 | 重量 | 台数 | 重量 | |
デスクトップ型 パソコン本体 |
126千台 (98.6%) | 1,387トン (102.7%) |
128千台 (99.8%) |
1,307トン (102.7%) |
254千台 (99.2%) |
2,694トン (102.7%) |
ノートブック型パソコン | 149千台 (116.9%) |
465トン (115.4%) |
99千台 (118.6%) |
315トン (116.6%) |
248千台 (117.6%) |
780トン (115.9%) |
パソコン本体合計 | 275千台 (107.8%) |
1,852トン (105.7%) |
227千台 (107.2%) |
1,622トン (105.1%) |
502千台 (107.5%) |
3,474トン (105.4%) |
ブラウン管式表示装置 | 36千台 (89.2%) |
609トン (91.2%) |
12千台 (62.8%) |
189トン (63.0%) |
48千台 (80.7%) |
798トン (82.5%) |
液晶式表示装置 | 139千台 (110.5%) |
1,259トン (111.3%) |
70千台 (96.3%) |
459トン (105.5%) |
209千台 (105.4%) |
1,718トン (109.7%) |
表示装置合計 | 175千台 (105.4%) |
1,868トン (103.9%) |
82千台 (89.3%) |
648トン (88.1%) |
257千台 (99.7%) |
2,516トン (99.3%) |
合計 | 450千台 (106.8%) |
3,720トン (104.7%) |
309千台 (101.8%) |
2,270トン (99.6%) |
759千台 (104.7%) |
5,990トン (102.7%) |
最後に再資源化実績を見ると、いずれのカテゴリーにおいても、平成25年度における資源再利用率は、表3のとおり、法定目標値を達成しました。
なお、事業系パソコンの資源再利用率が家庭系パソコンを上回っていますが、これは、家庭系から廃棄されるパソコンは一般に年次が古く、中古再生部品または資源として再利用することが難しい製品が多いことによるものです。
家庭系パソコン | 事業系パソコン | 合計 | 資源再利用率 (法定目標値) |
||||
資源再利用量 | 資源再利用率 | 資源再利用量 | 資源再利用率 | 資源再利用量 | 資源再利用率 | ||
デスクトップ型 パソコン本体 |
1,049トン (103.0%) | 75.6% | 1,102トン (103.8%) | 83.4% | 2,151トン (103.4%) | 79.8% | 50% |
ノートブック型パソコン | 262トン (115.6%) | 56.3% | 205トン (115.0%) | 65.2% | 467トン (115.3%) | 59.9% | 20% |
ブラウン管式表示装置 | 421トン (89.5%) | 69.0% | 145トン (102.7%) | 76.7% | 566トン (81.6%) | 70.8% | 55% |
液晶式表示装置 | 925トン (114.0%) | 73.5% | 361トン (105.2%) | 78.6% | 1,286トン (111.4%) | 74.9% | 55% |
合計 | 2,657トン (105.2%) | - | 1,813トン (100.4%) | - | 4,470トン (103.2%) | - | - |
なお、会員企業各社の使用済パソコンの回収及び再資源化実績については、各社のホームページで公表しておりますが、当協会の下記ページからアクセスできます。
※本件についてのお問い合わせは、当協会 神田までお願いします(TEL: 03-5282-7820)。