2021年度のパソコンメーカーによる
使用済パソコンの回収再資源化実績は364.5千台
2022年6月15日

一般社団法人 パソコン3R推進協会の会員企業が、2021年度に回収した使用済パソコン(表示装置を含む。以下同じ。)は、表1のとおり364.5千台となり、前年度比94.3%とやや減少となりました。

このうち、家庭から回収したパソコン(以下、家庭系パソコンという。)は前年度比 90.7%の330.2千台で、法人から回収したパソコン(以下、事業系パソコンという。)は前年度比154.3%の34.3千台となっています。

リサイクル(再資源化処理)のための回収については、家庭系パソコンは、前年度比90.7%の 322.2千台と前年度を大きく下回りましたが、事業系パソコンは、前年度比143.6%の30.2千台と大幅な増加となりました。また、製品リユースのための回収については、家庭系パソコンが前年度比88.9%でしたが、事業系パソコンは344.9%と大きく上回りました。

家庭系パソコンの回収台数の減少は、前年度COVID-19の影響で家庭での不用品整理が進んだ反動によると思われます。事業系パソコンは前年度に引き続きテレワークの普及によるパソコンの入れ替え、オフィス縮小等により排出が増加したと思われます。

表1
リサイクル
(再資源化処理)
製品リユース 回収合計
家庭から廃棄されるパソコン
(家庭系パソコン)
322.2千台
(90.7%)
8.0千台
(88.9%)
330.2千台
(90.7%)
法人から廃棄されるパソコン
(事業系パソコン)
30.2千台
(143.6%)
4.1千台
(344.9%)
34.3千台
(154.3%)
 合計 352.4千台
(93.7%)
12.1千台
(118.7%)
364.5千台
(94.3%)

(カッコ内の数値は前年度比%)


リサイクルのために回収されたパソコンを製品カテゴリー別にみると、表2のとおりとなっています。家庭系パソコンは、全てのカテゴリーにおいて前年度を下回りました。特にデスクトップ型パソコンが78.2%と大きく下回っています。事業系パソコンはデスクトップ型パソコンは前年度を大きく下回りましたが、その他のカテゴリーは大幅に上回りました。

表2
カテゴリー 家庭系パソコン 事業系パソコン 合計
台数 重量 台数 重量 台数 重量
デスクトップ型
パソコン本体
40.0千台
(78.2%)
388.9トン
(80.6%)
3.9千台
(70.9%)
39.3トン
(75.1%)
43.9千台
(77.5%)
428.2トン
(80.0%)
ノートブック型
パソコン
158.2千台
(94.3%)
381.6トン
(101.5%)
17.0千台
(160.7%)
27.2トン
(146.6%)
175.2千台
(98.2%)
408.8トン
(103.7%)
パソコン本体合計 198.2千台
(90.5%)
770.5トン
(89.7%)
20.9千台
(129.9%)
66.5トン
(93.8%)
219.1千台
(93.2%)
837.0トン
(90.0%)
ブラウン管式
表示装置 ※
9.3千台
(85.0%)
168.2トン
(91.3%)
0.6千台
(155.7%)
11.0トン
(150.8%)
9.9千台
(87.5%)
179.2トン
(93.6%)
液晶式表示装置 ※ 114.6千台
(91.5%)
911.3トン
(94.9%)
8.7千台
(190.6%)
54.8トン
(170.9%)
123.3千台
(95.0%)
966.1トン
(97.4%)
表示装置合計 ※ 123.9千台
(91.0%)
1079.5トン
(94.4%)
9.3千台
(187.8%)
65.8トン
(167.1%)
133.2千台
(94.4%)
1145.3トン
(96.8%)
合計 322.1千台
(90.7%)
1850.0トン
(92.4%)
30.2千台
(143.6%)
132.3トン
(120.0%)
352.3千台
(93.7%)
1982.3トン
(93.8%)

(カッコ内の数値は前年度比%)

※表示装置一体型パソコンを含む。

 

最後に再資源化実績を見ると、いずれのカテゴリーにおいても、2021年度における資源再利用率は、表3のとおり、法定目標値を達成しました。
資源再利用量は、事業系が前年度比117.6%と上回ましたが、回収台数が多い家庭系が下回ったため、合計では前年度比95.8%となりました。

表3

カテゴリー 家庭系パソコン 事業系パソコン 合計 資源再利用率
(法定目標値)
資源
再利用量
資源
再利用率
資源
再利用量
資源
再利用率
資源
再利用量
資源
再利用率
デスクトップ型
パソコン本体
309.9トン
(82.5%)
79.7% 30.4トン
(75.3%)
77.4% 340.3トン
(81.8%)
79.5% 50%
ノートブック型
パソコン
255.2トン
(109.8%)
66.9% 18.0トン
(146.5%)
66.3% 273.2トン
(111.7%)
66.8% 20%
ブラウン管式
表示装置 ※
127.0トン
(94.8%)
75.5% 7.7トン
(138.4%)
69.5% 134.7トン
(96.6%)
75.2% 55%
液晶式表示装置 ※ 721.0トン
(95.9%)
79.1% 39.5トン
(170.7%)
72.1% 760.5トン
(98.1%)
78.7% 55%
合計 1413.1トン
(94.6%)
- 95.6トン
(117.5%)
- 1508.7トン
(95.8%)
- -

(カッコ内の数値は前年度比%)

※表示装置一体型パソコンを含む。

なお、会員企業各社の使用済パソコンの回収及び再資源化実績については、各社のホームページで公表しておりますが、当協会の下記ページからアクセスできます。



以上

  • 注)回収再資源化実績には、2021年度の当協会会員企業47社の実績、並びに当協会による義務者不存在パソコンの自主回収実績を含んでいます。
  • 注)資源再利用率の詳細については、当協会ホームページをご参照ください。

※本件についてのお問い合わせは、当協会 十王舘までお願いします(TEL: 03-5282-7820)。

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