2023年度のパソコンメーカーによる
使用済パソコンの回収再資源化実績は228.2千台
2024年6月14日

一般社団法人 パソコン3R推進協会の会員企業が、2023年度に回収した使用済パソコン(表示装置を含む。以下同じ。)は、表1のとおり228.2千台となり、前年度比85.1%と大幅な減少となりました。

このうち、家庭から回収したパソコン(以下、家庭系パソコンという。)は前年度比86.8%の209.3千台で、法人から回収したパソコン(以下、事業系パソコンという。)は前年度比69.9%の18.9千台となっています。

リサイクル(再資源化処理)のための回収についても、家庭系パソコンは、前年度比87.2%の 205.0千台、事業系パソコンは、前年度比66.0%の14.0千台と、特に事業系が大幅な減少となりました。

製品リユースのための回収については、家庭系パソコンは前年度比71.7%、事業系パソコンは84.6%と共に減少しました。

回収台数の減少は、物価上昇、円安による製品価格上昇等の影響で家庭系、事業系共に販売が低調だったことが影響していると思われます。

表1
リサイクル
(再資源化処理)
製品リユース 回収合計
家庭から廃棄されるパソコン
(家庭系パソコン)
205.0千台
(87.2%)
4.3千台
(71.7%)
209.3千台
(86.8%)
法人から廃棄されるパソコン
(事業系パソコン)
14.0千台
(66.0%)
4.9千台
(84.6%)
18.9千台
(69.9%)
 合計 219.0千台
(85.4%)
9.2千台
(78.0%)
228.2千台
(85.1%)

(カッコ内の数値は前年度比%)


リサイクルのために回収されたパソコンを製品カテゴリー別にみると、表2のとおりとなっています。家庭系パソコン、事業系パソコン共に、表示装置よりパソコン本体の回収台数が減少しています。

パソコン本体については、家庭系及び事業系のデスクトップパソコンが前年度比約82%であるのに対し、事業系のノートブックパソコンが前年比約50%と大幅に減少しましたが、これは企業等からの大口回収案件の減少が原因と思われます。

表2
カテゴリー 家庭系パソコン 事業系パソコン 合計
台数 重量 台数 重量 台数 重量
デスクトップ型
パソコン本体
22.8千台
(82.5%)
219.5トン
(81.5%)
2.6千台
(82.6%)
22.0トン
(77.2%)
25.4千台
(82.5%)
241.5トン
(81.1%)
ノートブック型
パソコン
94.5千台
(82.3%)
254.4トン
(84.9%)
5.7千台
(50.1%)
11.7トン
(47.5%)
100.2千台
(79.4%)
266.1トン
(82.0%)
パソコン本体合計 117.3千台
(82.3%)
473.9トン
(83.3%)
8.3千台
(57.1%)
33.7トン
(63.5%)
125.6千台
(80.0%)
507.6トン
(81.6%)
ブラウン管式
表示装置 ※
4.9千台
(78.3%)
84.0トン
(78.6%)
0.3千台
(103.8%)
4.2トン
(103.3%)
5.2千台
(79.2%)
88.2トン
(79.5%)
液晶式表示装置 ※ 82.8千台
(95.8%)
641.9トン
(93.9%)
5.4千台
(84.8%)
38.7トン
(86.9%)
88.2千台
(95.1%)
680.6トン
(93.5%)
表示装置合計 ※ 87.7千台
(94.6%)
725.9トン
(91.8%)
5.7千台
(85.4%)
42.9トン
(88.3%)
93.4千台
(94.0%)
768.8トン
(91.6%)
合計 205.0千台
(87.2%)
1199.8トン
(88.3%)
14.0千台
(66.0%)
76.6トン
(75.3%)
219.0千台
(85.4%)
1276.4トン
(87.4%)

(カッコ内の数値は前年度比%)

※表示装置一体型パソコンを含む。

 

最後に再資源化実績を見ると、いずれのカテゴリーにおいても、2023年度における資源再利用率は、表3のとおり、法定目標値を達成しました。
資源再利用量は、家庭系、事業系共に前年度を下回り、合計では前年度比85.9%となっています。

表3
カテゴリー 家庭系パソコン 事業系パソコン 合計 資源再利用率
(法定目標値)
資源
再利用量
資源
再利用率
資源
再利用量
資源
再利用率
資源
再利用量
資源
再利用率
デスクトップ型
パソコン本体
175.7トン
(81.6%)
80.1% 16.7トン
(76.2%)
75.6% 192.4トン
(81.1%)
79.7% 50%
ノートブック型
パソコン
170.4トン
(83.8%)
67.0% 6.5トン
(38.1%)
55.7% 176.9トン
(80.3%)
66.5% 20%
ブラウン管式
表示装置 ※
63.3トン
(78.9%)
75.3% 3.1トン
(99.7%)
73.7% 66.4トン
(79.6%)
75.2% 55%
液晶式表示装置 ※ 495.0トン
(91.8%)
77.1% 25.6トン
(77.8%)
66.2% 520.6トン
(91.0%)
76.5% 55%
合計 904.4トン
(87.1%)
- 51.9トン
(69.2%)
- 956.3トン
(85.9%)
- -

(カッコ内の数値は前年度比%)

※表示装置一体型パソコンを含む。

なお、会員企業各社の使用済パソコンの回収及び再資源化実績については、各社のホームページで公表しておりますが、当協会の下記ページからアクセスできます。



以上

  • 注)回収再資源化実績には、2023年度の当協会会員企業49社の実績、並びに当協会による義務者不存在パソコンの自主回収実績を含んでいます。
  • 注)資源再利用率の詳細については、当協会ホームページをご参照ください。

※本件についてのお問い合わせは、当協会 十王舘までお願いします(TEL: 03-5282-7820)。

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